議案審査等

1期目を振り返って(教育・福祉)

 

  1.  軽度・中度の難聴のある子どもへの支援
     重度の難聴者には、公的支援はあっても、軽・中度の難聴者に対する支援はありませんでした。補聴器の購入・維持には大きな負担があります。
     子どもの成長にとって「聞こえ」は、言語の習得及びコミュニケーション力などに深刻な影響を与えます。軽・中度の難聴児に対して、補聴器の購入・維持を支援することで子どもの健全な成長を助けるための制度を提案しました。
    ≪成果≫
    京丹後市難聴児補聴器購入費助成事業実施要綱(平成26年7月29日施行)

     
  2. 特別支援学校への通学支援
     難聴児童は多くの場合、保護者が舞鶴聾学校まで送迎しています。心労も大きく学校を休ませることもあります。付き添いの有償ボランティアや保護者、聴言センター含め、沿線の自治体や高校にも呼び掛けて、市民みんなで支える仕組みづくりについて提案しました。
    ≪成果≫
    平成27年度 健康長寿福祉部 方針
    舞鶴聾学校等へ自力で通学のできない児童の就学機会の確保と通学支援制度を検討

     
  3. 質の高い教育・保育を実現するまちづくり
     保育所は親の就労支援、幼稚園は子どもの就学前教育という位置づけがありますが、親の就労状況の変化から、保育を必要とする家庭は多く、保育料等の格差から保育所が選ばれています。本来は違う制度であるべき保育所と幼稚園が同じ施設の中で一体的に扱われている実態があります。子どもの教育と保育の在り方を考えた場合、就学前から中学卒業までの小中一貫教育の観点から、5歳児は幼稚園として必要な保育を補う一元的な仕組みを提案しました。
    ≪成果≫
    過去、三度にわたり同様の一般質問をしてきました。
    「本年度、再編計画が終了するので今後、一元化についても検討したい。」との答弁を引き出すことが出来ました。

    ※    幼稚園も保育所も同様のサービスが受けられますが、既存制度により区別しているものです。本来は、子どもの成長段階に応じて必要な教育と保育が受けられる環境が望ましく、一つの施設で同じサービスが2つの制度で運用されている状況は、市民にとって不自然な状態です。また、就労したいけど預けられない。預けられないから就労できないという制度にも問題があります。引き続き取り組みたいテーマです。
     
  4. コミュニケーションできる生きた英語教育を
     農業、製造業、観光業など市内の産業は、市場を世界へ向けており、政策的に生きた英語力を伸ばす必要があります。外国人や英語の堪能な方を有償ボランティアで、放課後児童クラブなど学校の内外で活用することを提案しました。
    ≪成果≫
    平成27年3月定例会でおこなった一般質問です。
    「非常に重要なことであり、教育への予算的な支援は元より、色々なことを考ていかなければならない。」との答弁を引き出すことが出来ました。

    ※    米軍レーダー配備により市内に多くの米軍属の方が住んでいます。日常的に接する機会も増え、英語でのコミュニケーション能力を高めることは、グローバル化の中で益々重要となっています。再編交付金等を活用することで教育予算の拡充ができます。教育関連については、引き続き取り組みたいテーマです。
2017/04/28 議会報告WEB版   谷津 伸幸
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